・ キャラクター紹介

比奈鳥 となえ(ひなどり となえ)

本編の主人公。18歳、高校3年生。
夷鳥(ひなとり)神社の巫女で、
想像を絶する霊力の持ち主。

感情を面にあらわすことがほとんどなく、
どこか近寄りがたい雰囲気を纏う。
比奈鳥 かなえ(ひなどり かなえ)

もう一人の主人公。12歳、小学校6年生。
姉とは何もかも対照的な少女。
比奈鳥 彦麓(ひなどり ひころく)

 比奈鳥姉妹の父親。全国を行脚しながら退魔・調伏・加持祈祷などをしているため、不在。
(肖像は11年前のもの)
比奈鳥 いのり(ひなどり いのり)

 比奈鳥姉妹の母親。故人。
(肖像は11年前のもの)
凰落胤 かるら(ほうらくいん かるら)

 本名は鳳翔院 かるら(ほうしょういん かるら)。

呪術に長け、黒蜜(くろみつ)という妖魔を使役する妖艶な女。
比奈鳥姉妹と浅からぬ因縁がありそうだが…?
花芽原 雪菜(かがはら ゆきな)

となえのクラスメイト。
須々木 真幌(すずき まほろ)

となえのクラスメイト。雪菜と仲がいい。
九十九 猛法(つくも たけのり)

観高の生徒。不良。
茅ヶ崎 一騎(ちがさき いっき)

観高の生徒。不良。
伊吹 徳(いぶき のぼる)

観高の教師。となえのクラスの担任。
如月 公一郎(きさらぎ こういちろう)

観高の教師。
藤基 勢山(ふじもと せいざん)

観高の教師。「カマッぽい先公」の略で、カマ公と呼ばれている。
柔道部と剣道部の顧問で怖い。
荒垣 潤(あらがき じゅん)

かなえのクラスメイト。
美香実 結(みかみ ゆい)

かなえのクラスメイト。
望月 梓(もちづき あずさ)

かなえのクラスメイト。
響 登志子(ひびき としこ)

もみ小の教頭。生活指導。通称オバサン。
逆岬 閏太郎(さかざき じゅんたろう)

もみ小の教師。かなえの担任。
奈々埜 奈々(ななの なな)

もみ小の教師。
陸奥 灯(むつ あかり)

近所のおばさん。
鬼怒 十仕朗(きぬ じゅうしろう)

遠呂智の眷属の、とある一派の長老。
名前が示すとおり、十(つなし)家、つまり遠呂智の巫女を補佐する家系である。
十 楠媛(つなし くすひ)

遠呂智の巫女。
黒蜜(くろみつ)

かるらに付き従う、巨大な魚類の姿をした妖魔。






・ 舞台紹介

愛知県村上郡観杜町(あいちけんむらかみぐんみもりちょう)

 本編の舞台。
豊田市と岡崎市に挟まれている人口二万弱の小さな町。
東加茂郡にも隣接している。
産業は野菜や観葉植物などの栽培が主。
バスも過疎路線であるが、住民からの強い要請で存続している。

【アクセス】
名鉄三河線もしくは愛知環状鉄道 豊田市駅下車

名鉄バス豊27系統 観杜町役場前下車
観杜町営バス役場行 観杜町役場前下車

夷鳥神社(ひなとりじんじゃ)

観杜町観杜台一丁目にある鎮守の杜。
祭神は武夷鳥命(たけひなとりのみこと)。

【アクセス】
観杜町営バス 観杜台一丁目下車

徒歩3分
観杜台南高等学校(みもりだいみなみこうとうがっこう)

 となえの通う県立校。男女共学。通称「観高」

紅葉が丘小学校(もみじがおかしょうがっこう)

 観杜町中心部近くにある、かなえの通う小学校。 通称「もみ小」
隠れ里(かくれざと)

 第三話の舞台となった地。
遠呂智の眷属たちが住んでいたが、里の呼称などは不明。
本作には、ここ以外にも多くの隠れ里・別世界が存在する。






・ 用語紹介 

惟神法(かんながらほう)
 己の霊力で様々な現象を引き起こす神通力の一種。
一般的には祝詞を奏上することで霊力を収斂・増幅して発動する。
霊力が高い場合はそれらの手順を省略することも可能。
ただし威力が落ちたり霊力の消耗が激しくなる場合がある。
黎明編で一通り使用する予定。
 
祓詞(はらいことば)
 主に攻撃的な性質を持つ惟神法がこれに分類される。
 
大祓詞(おおはらいことば)
 祓詞の中でも特に強力なものが分類される。
それゆえ伝承が制限されている神社もある。
 
禊詞(みそぎことば)
 主に防御的な性質を持つ惟神法がこれに分類される。
 
雄詰(おころび)

 霊力を直接ぶつけることで調伏・浄化などをおこなう。
基本的な惟神法。
斎戒(さいかい)

 霊力を張り巡らし、敵の攻撃から身を護る禊詞。
基本的に霊的なものを防ぐ術だが、霊力が高ければ物質の通過すら阻むことができる。
雄詰や天鎮よりも霊力の損耗が大きい。
十拳(とつか)

 祓詞よりも威力の高い大祓詞(おおはらいことば)に属する。
霊力を圧縮して撃ち出し、敵が結界を纏っていても貫通し粉砕することができる。
超高速のエネルギー塊のため、光の槍もしくはレーザーのように見える。
岩戸(いわと)

 霊力で対象を覆い尽くし、封印する惟神法。
霊格が相手より圧倒的に勝っていなければならず、霊力の消耗も大きい。
長期間の封印にはさらに多くの霊力を要する。
一般に、多人数で複雑な儀式を何日も執り行い霊力を増大させてから実行する。
鳥船(とりふね)

 大地の霊力と己の霊力を反発させることで、宙に浮く惟神法。禊詞に分類される。

己の身体を浮かせるだけの霊力を常に放出せねばならず、高い霊力の持ち主しか使えない。
熟練者は鳥のように自由な飛翔も可能。ただし、高く飛ぶことはできない。


開闢(かいびゃく)

 霊力で別世界への通路を開く、または閉ざす惟神法。禊詞に分類される。

 別世界の規模や状態は千差万別であり、光や空気もないような狭い空間から
山や草原の存在する広大な世界など多岐に渡る。
これらの空間は霊力で構成、もしくは支えられていると考えられているが、詳しいことは不明。

 一般に広大な別世界に渡るには、より大きな「通路」が必要となる。
形成された「通路」は、条件次第で安定し、恒久的な存在となる場合もある。


 狭い空間は「結界」、広い空間は「隠れ里」などと言い分ける場合もある。
太占(ふとまに)

 霊力を張り巡らせて周囲の様子を探る惟神法。禊詞に分類。
探知範囲・精度は術者の霊力に大きく左右される。
修祓(しゅうばつ)

 禊詞に分類される惟神法。瘴気(ケガレ)を浄化し、神気(ハレ)とする。
神気と瘴気については、後述を参考。

元々は神事を行うに際して不浄(けがれ)を取り除き、心身を清めること。  
幣帛(みてぐら)

 霊力で敵を捕縛し、行動を封じる惟神法。禊詞に分類。
捕縛するために霊力がどのような形状で具現化するかは、術者次第。  
天鎮(あち)

 霊力を、大地の気脈などを通じて相手のもとへ送り、死角から一気に吹き出すという祓詞。
雄詰と同格とされるが、威力はやや劣る。
勧請(かんじょう)

 己の霊力を他者へと分け与える、あるいは他者の霊力を奪う惟神法。禊詞に分類。
御札などに霊力を込める術は、勧請のバリエーションの1つ。
神気と瘴気(ハレとケガレ)

 本作では主に霊力の属性を示す。

 ハレとは清浄な状態の霊力であり、ケガレはその真逆、悪しき霊力のことである。

 ケガレは汚れ/穢れとされるが、「気枯れ」ともいわれ、禊などで浄化することで
ハレへ転化することができる。その逆も可能。

 特に属性を問題視しない場合は単純に「霊力」と表記する。
八俣遠呂智(やまたのおろち)

 神話の時代に存在したとされる、八の首と尾をもつ大蛇。
鬼灯のように赤い目をもち、腹は血でただれ、八の山と谷にまたがるとされている。
継承者(けいしょうしゃ)

 となえに投げかけられた言葉。それが示すものは果たして…?







この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・宗教・自治体などには、いっさい関係ありません。